産業用ヘンプが蜂を救う?

サイエンス・ニュース(Science News)によると、コロラドの産業用ヘンプ畑を調査している研究者が、ヘンプがさまざまな種類の蜂に高い人気があることを発見した。

ヘンプの花は蜜を生成しないが、蜂が食料とする花粉を大量に生成する。また、蜂は幼虫の餌として花粉を利用する。さらに重要なことに、ヘンプは他の植物に比べ遅い時期に花を咲かせるので、近年生存に困窮する蜂の個体にとって価値のある季節外れの食料源となる。

調査を実施した語源学の学生コルトン・オブライアン氏が、コロラドに生息する66種のうち23種が2つのヘンプ畑で発見されたと発表した。「畑を歩いていると、蜂の羽音を至るところで耳にする」と、コロラドの2つのヘンプ畑でまる1ヶ月調査をしたオブライアン氏は言う。

2014年度の農業法では産業用ヘンプの試験プログラムの開発が州に認められている。産業用ヘンプの合法化が審議中の2018年度農業法案に加えられていることからも、ヘンプ栽培の需要が高まっていることは明らかだ。蜂にとっては、ヘンプが主要産業収穫物にまでなった時が唯一の危険といえる。というのも、農業害虫が原因で多くの栽培業者が害虫駆除薬を使用することになり、それは現在の蜂の生息数減少の大きな要因になるからだ。正確にヘンプの花粉がどのように蜂の栄養となっているかを判断するために、より詳細な調査が必要だが、すでに困窮した状態の蜂にとっての季節外れの食料源になる以上、助けであることは確かだ。

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