大麻と脳の関連性、新しい研究で新発見

新しい研究で、大麻が脳に与える効果を新たな観点から見直している。年齢や疾病によって起こりうる効果や害は複雑なパターンで発生することがわかった。

カルフォルニア州サンディエゴで開催された神経科学学会の2018年の年次会議で様々な研究において発見が発表された。

例えば、生まれる前や10代の間にマリファナに接触すると、脳の発育に様々な形で影響することがわかった。

脳内の伝達や、学習や記憶の妨げになったり、化学伝達物質や代謝化合物の機能を崩壊させることがある。

しかしながら、マリファナの化合物に触れることで、アルツハイマー病患者の記憶能力を改善したり、いくつかの症状を軽減することすらある。

使用者が増加しているマリファナ

マリファナや大麻の何百もの化合物の中には、カンナビノイドと呼ばれる100以上の物質は、脳内や神経システム内の伝達化学物質の放出に影響をもつと言われている。

アメリカでは、大麻は「最も人気のある非合法薬物」だ。全国でのアンケートで、12歳以上の2220万人が過去1ヶ月の間に大麻を使用したことがあると答えた。

また、この年齢層で過去1ヶ月で大麻使用をしたと答えた比率は、2002年から2015年の間に6.2%から8.3%まで変わらず上昇している。

娯楽用だけでなく医療用でも大麻を使用する人数が増加し続けている。医療用では、多発性硬化症や癲癇、その他の長期間にわたる症状や痛みを軽減させる効果があるとされている。

しかし、多くの州で規制が緩和させるに伴い、大麻使用が増加が、長期間における効果や害がある証拠だと結論付けるには至っていない。

研究によって新しい観点が発見される

最近の会議で、長期間にかけて大麻使用することで長期間の効果が得られるという関係性を、6つの研究結果として発表された。研究結果として挙げられたものとして下記がある。

・大麻中の向精神効果をもつデルタ-9-テトラヒドロカンナビノール(THC)を、ラットの胎児の触れさせることで、後のストレス耐性が弱くなる。

・また同様な環境下にあると、研究者が動物の成長期に観察できる記憶・学習における脳回路に欠陥を引き起こす。

・大麻使用をした成長期のラットは、習慣の形成を制御する脳回路の活性化がみられる。

・成長期のラットにより大麻使用は、自制・意思決定・計画性に関する脳エリアの発達に物理的改変がみられた。

・成人したネズミでは、長期間の大麻使用は記憶や学習に関する脳エリアにおける連結性や代謝の変化がみられた。

・アルツハイマー病のネズミは、THCで治療した時の方が、記憶力の改善や脳細胞の消失度合いが低下した。これは、人間の同症状の治療にも使用ができる可能性がある。

「より深い理解が求められる」

このような様々な研究により、大麻は、胎児には長期にわたる害になることが証明されている。しかし、大麻は妊娠女性に最も人気がある違法薬物だ。

マリファナに関する実験は、脳の成長がまだ期弱である成長期に開始されることが多い。

新たな研究では、大麻使用は一部の状況では医療効果がもつことがわかっている、カルフォルニア州ラ・ホヤのScripps Research Instituteで薬物乱用研究をしている、報道向け会議の主宰マイケル・タフェ博士は指摘した。

しかし、同博士は、これらの研究は「妊婦や十代、常用者にとっては特にネガティブな面があることをより理解すること」が最重要だということを強調していると注意喚起した。

「近年の発見により、大麻が脳に与える複雑な効果の新しい解釈が可能になる。」マイケル・タフェ博士談

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