大麻企業に、ナイキのデザインを手がけた有名デザイナーが参画

スコット・ウィルソンがクレスコ(Cresco)のCXOに就任、より多くの顧客獲得を目指す。

合法大麻市場は、娯楽用大麻という大きな基盤をもとに、2027年までに570億ドル市場にまで成長すると予測されている。結果として、かつての冗談のような薬物が、社会的に受け入れられるビジネスにまで発展しようとする姿を目の当たりにしている。

これは、シカゴ拠点の大麻企業クレスコ・ラボ(Cresco Labs)が10月の新規民間投資で1億ドルを得たことからも明らかだ。さらに、同社がデザイナーのスコット・ウィルソンをCXOとして迎え入れたことは、状況をより明白にさせている。ウィルソンは、大麻企業が初めて雇用した有名デザイナーで、Kickstarterで衝撃的な話題となったTikTokやLunatikのデザインで知られている。同氏は、MNMLを経営している。以前は、イデオ(Ideo)でナイキ(Nike)のデザインを率いていた。ウィルソンは、国内最大のデザイン賞であるクーパーヒューイット・ナショナル・デザイン・アワードを受賞している。

「もし2年前に、ナイキ(Nike)の世界的クリエイティヴ・ディレクターに大麻を現代風で前衛的なものにしてほしいと依頼できるか?と質問されたら、その答えは、「ありえない」だっただろう。」とクレスコ(Cresco)CEOチャーリー・バッチテルは言う。

しかし、クレスコ(Cresco)は、近い将来大麻消費においてデザインが大きな意味を持ち始めると気づいた。Vape Penが登場するまで、大麻消費は何百年にもわたり何の変化もなかった。大麻のブランディングといえば、70年代のロックレコードのような製品名と、絞り染めのボブ・マーリーの肖像画といった常用者文化が定番だった。一方、クレスコ(Cresco)は、現代風のパッケージを早い段階で取り入れた企業だ。そして、シカゴでHot Chocolateという有名レストランを開業した、ジェームス・ビアード賞受賞者であるパティシエのミンディ・セガールが食料品の開発をし、おしゃれなパーティーでも使えるものにまで洗練した。「はじめから、我々の一番の目的は、大麻を日常に近いものにし、より専門的なものにするということだ。」とバッチテルは言う。「今まで消費方法・形態・消費に使用する装置などについては、完全に放置してきた、ということはわかっている。だからこそ、消費行動そのものに関して改善できる機会は多くある。」と続けた。

ウィルソンは、今までの経験を活かし、「点を繋げる」作業の監督全般となる。つまり、技術を活用して大麻摂取量の管理を改善することから、大麻製品の開封をより容易で心地よいものにすることに及ぶ。クレスコ(Cresco)は、今後全く新しい大麻吸引の器具を開発する可能性すらあると、バッチテルとウィルソンの話し合いを聞くと思えてくる。

「これは、過去に成し遂げてきたことの頂点であり集大成である。」とウィルソンは言う。「まだ白紙状態。明らかにチャンスであり、手の内を明かす訳にはいかない。まさに開拓時代にいるのだから。」と続けた。

ウィルソンのデザインスタジオMNMLは引き続き運営され、一部の人材はクレスコ(Cresco)のデザインと開発のサポートにまわる。ウィルソンの時間配分については、「ひとまずは当面、このプロジェクトにかなりの時間を費やすつもりだ。」と言う。

実際、大麻産業は、デザイン界からすると、珍しく未踏の市場だ。この突然の資本の流入と合法化の流れで、今後有名デザイナーの参画が増えるとしても驚きではない。それは、大麻消費者にとっても朗報だ。というのも、企業が消費者目線で競合することで、よりよい消費活動が見込めるからだ。

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