ペット用品からHRアウトソーシングまで——次々に誕生する大麻関連産業の今
10/22から2日間に渡り、アメリカのカリフォルニア州で「カンナビス・ビジネス・カンファレンス」が開催され、10/17のカナダにおける大麻合法化もあり大いに盛り上がりを見せた。
カンファレンスでは基調講演に加えて、様々な企業がブース出展で最新鋭の大麻ビジネスについてアピール。
今回は、世界的な大麻への注目に合わせて新たに誕生した大麻ビジネスのドメインを紹介したい。
ペット用品
人間だけではなく、最近では犬や猫といったペット向けの大麻製品を手がけたビジネスが少しずつ注目され始めている。
フロリダ州を拠点とするメディペッツCBD(MediPets CBD)は、ペット用のCBDオイルをはじめ、CBD入りのジャーキーやビスケット、ストレスを緩和するためのスプレーなどを販売している。
自生する大麻を食べる草食動物はいるものの、ペットが大麻から得られる効果は定かではない。
ボディケア
カナダのラ・フィーユ・ヴェルテ(La Feuille Verte)は幅広いドメインのビジネスを手がけているが、中でも注目したいのはボディケア分野である。
大麻オイルを含んだシャンプーなどのヘアケア、ボディソープやハンドクリームなどのボディケア、スクラブやリップクリームといったフェイシャルケアを主としたハイセンスな製品を扱っている。
オンラインメディア
大麻関連のニュースを扱うオンラインメディアは頓に増加している。
ハイ・タイムズ(High Times)は40年以上もの歴史を持つ娯楽用大麻をメインテーマとしたメディア。
最近ではカンナビス・ビジネス・タイムズ(Cannabis Business Times)のような大麻ビジネスが主軸のオンラインメディアが次々に誕生している。
HRM(人的資源管理)
カナダを拠点とするワーク(Wurk)は、ヒューマンリソースのアウトソーシングを手がけている。
給与計算や人事評価をはじめ、コンプライアンス管理といった、急速に変化し続ける大麻市場に適したサービスを提供している。
まだまだ参入企業の少ない分野だが、今後大麻市場の成長に伴って需要が高まる可能性のあるドメインである。
CRM(顧客管理)
世界的な大麻合法化の流れに沿って急増するディスペンサリーにとって、顧客との継続的な関係構築はビジネス上の重要な要素だと言える。
ベイカー(Baker)はディスペンサリー向けのCRMプラットフォームを提供している。
ベーシックな顧客管理はもちろん、顧客に対するSMSを使用したキャンペーン告知やオンライン上のマーケティングまで、様々な機能を使用できる。