アスリートに拡がる有効な大麻使用、取り残される日本

東京オリンピック開催まで2年を切った今、改めてアスリートの大麻使用について考えてみたい。

反ドーピング活動を推進する国際的機関である世界アンチ・ドーピング機関が、今年1月に大麻に含有される成分である「CBD(カンナビジオール)」を薬物検査のリストから除外したことは記憶に新しい。

CBDとは、一般的に大麻と聞いて連想される精神作用のある成分とは異なり、てんかんや精神病の治療に使用されることもある成分であり、アスリートは炎症を抑えたり、鎮痛作用を得る目的でCBDを摂取することが多い。日本でもCBDを含有した海外輸入品のオイルが購入できる。

しかし、日本国内では大麻に含有される成分に対してではなく、大麻の部位ごとに規制をかけているため、海外で一般的に使用されているCBDと同じものが使用できない。

具体的には、日本国内では神社のしめ縄などに使用される茎と、七味に入っている種子のみが栽培を認められている。

茎からもCBDを抽出することは可能だが、国外では一般的に花穂や葉から抽出されたCBDが流通している。

というのも、茎に含まれすCBDはごく少量であり濃縮する必要があるのだが、その過程で人体に悪影響を及ぼす物質が混入してしまう可能性もあるからである。

冬季オリンピックが開催された韓国では、花穂や葉から抽出されたCBDの使用が認められていたため、東京オリンピックでも同様に花穂や葉から抽出したCBDを持ち込むアスリートがいるだろうことは想像に難くない。

日本政府はこの問題をどう対処していくのだろうか。

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